今日も高江では座り込みが続いています。引き続き、ご支援ご協力を、よろしくお願いします。
詳しくは以下をダウンロードして参考にして下さい。

Voice of TAKAE(2018年6月改訂版/) 高江で起こっていることを知るためのガイドパンフレット
Voice of Takae (English ver.)(886KB):Voice of Takae英語版 ( on Jan. 16, 2014)
「やんばるの森にヘリパッドはいらない」(WWFジャパン共同発行)
No Military Helipads in Yanbaru Forest(WWFジャパン共同発行英語版)
高江プラカード印刷用デザイン集(印刷して使ってね)
高江カラーパンフ(日本語)
TAKAE color flyer(English)

2014年09月19日

不毛な話し合い・・・ここは砂漠の真ん中か?

昨日は丸1日かけて、嘉手納と那覇で抗議・要請をしてきました。
今日はその前半、防衛局長との交渉の様子をお伝えします。
要請書を読み上げて、局長に手渡して・・・
不毛な話し合い・・・ここは砂漠の真ん中か?

和やかなのは、ここまででした。
最初にはっきり言います。

不毛でした・・・・・・・

私たちの要請の目的は、
◎ 8月15日の前回の要請から1ヶ月経つが、その後、(道路管理の管轄である)県との話し合いは進んだのか?
◎ 話し合いもないまま強制排除なんて、ありえないでしょ。話し合いをしてください。それまでは強制排除はやめてください。
大きく言うと、この2点の追求と確認でした。
そのために、うりずんの会の糸数慶子・玉城デニー両先生や西銘純恵県議をはじめ、多くの支援者の方々と私たち住民から、いろいろと質問をしました。

ですが、井上一徳防衛局長は決められた文書に目を落とし、同じことを繰り返し読み上げるだけ。
もはやロボットでした。
答え方は以下の3通り。

① 北部訓練場は自然豊かなところであり、自然環境の保全に最大限配慮することが必要であると、認識しております。

② 移設工事にあたっては、安全確保に万全を期することは当然のことだと考えております。

③ 新聞の様々な報道は承知しておりますが、具体的な進め方については、現時点で決まったものはございません。

私たちの誰もが必死に局長の目を見て訴えるのですが・・・
局長は「繰り返しになりますが」の前置きをして、①~③の答えを読み上げるのみ。
途中からは、局長が答えようとするたびに「(文書を)読まないでください」「自分の言葉で答えてください」の声が飛び、答え始めると「時間がもったいないから読まなくていいよ」と失笑と失望の声がもれる。
それはそれは、ワジワジ~する話し合いでした。
でも、そんな中、玉城デニー先生の話術がキラリと光りました。

玉城デニー衆議院議員(以下デニー):「局長、高江に行かれたことはありますか?」

井上防衛局長(以下局長):「はい、あります。」

デニー:「先ほどから局長は北部訓練場のことを自然豊かと言いますが、まるで高江が砂漠の真ん中にある集落かのようなイメージがありますよ。高江の集落の自然の豊かさというものを、局長はご存知ですか?」

局長:「北部訓練場のあの辺りについては、自然豊かなところだと認識しております。」

デニー:「そうですよねー。ということは、今議論されている高江の集落の近くも連綿とした自然豊かな生物多様性の森なんですね。それはご存じですね?」

局長:「は・・・はい。」

デニー:「ありがとうございます。それを知ってあるということが、わかりました。」

という伏線が交渉途中にあったのですが、最後 逃げるように席を立つ局長に、玉城デニー先生はこんなことをおっしゃいました。

「私はハワイなどにも行ってきましたが、アメリカでは、そのコミュニティの問題を最優先させて解決をしてから計画が進められています。それが米軍のルールなんです。民主主義のルールですよ。ですから防衛局も、日本国民にその民主主義のルールをしっかりあてはめてください。住民の皆さんは、話し合いをしてもらえるのか、と何度も聞いていらっしゃいます。だから私は先ほど、「高江は砂漠の真ん中ですか?」と聞いたところ、「そうじゃない」と局長が認めたわけですよ。認めたという事は、そこに豊かな自然と、それと共に暮らす住民がいるということがわかっているんですよ。であれば、ここからは民主主義の手続きをしっかりと取らなければいけません。「決まりました」では遅いわけですよ。高江の皆さんはそれを危惧しているんですよ。そのことを踏まえて、意見交換をしないと、不毛なんですよ。(話し合いをしているテーブルを指さして)ここが砂漠の真ん中なんですよ。こんな不毛な議論をしないでください!」

さすがに井上防衛局長は①も②も③も読み上げませんでした。
オウム返しのロボットに、最後はなりきれていませんでした。

とはいえ。
私たちが最後の最後に言った「話し合いもないまま強制排除はありえませんからね!」の念押しを聞いた時の局長の顔は
不毛な話し合い・・・ここは砂漠の真ん中か?

これでした。
ハッキリ言って、コワイです。
“まだ決まっていない” が、ある日 “決まったから排除する” に代わる、
ある日突然警備員を引き連れて強制排除が始まってしまう、
そんなXデイは、実はもう水面下で準備されているのではないでしょうか・・・
防衛局のしらばっくれた対応は、何を意味するのでしょうか?
皆さんは、この局長の表情から、何を感じ取りますか?


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Posted by 高江イイトコ at 21:16 │陳情・要請