やんばるを守る大切な選挙、再び。
「ヘリパッド容認と反対/20年ぶり東村長選へ」『沖縄タイムス』2015年4月2日19面。
「伊集氏は『移設場所の変更は難しい』とした上で、『安全面の確保、騒音については、住民生活環境の保全に最大限配慮するよう沖縄防衛局に要請する』と主張する。
一方、當山氏は『訓練場が村面積の41.5%を占める』として、永続的な資源の保護と活用のため、ヘリパッドを含む村内の訓練場全体の閉鎖・返還を求めている。」
「選挙がなければ、住民が政策や議会運営の在り方などを吟味できない」
「人口減少の課題などから全国的に地域活性化が重要となっている今、住民が主体となって村政の在り方を考えるいい機会になるのでは」
との琉大の波平先生の談話が載っていました。
東村の北端に位置する高江は160名程度の小さい集落で、日本から遠い沖縄>沖縄の北部>東村の北の端っこという、3重の辺境にあって、代表政治から疎外されて苦しんできました。高江区のヘリパッド反対決議を無視しないで下さい。高江を抜きにして高江のことを決めないで欲しいです。
SACO合意から19年間、沖縄の地域の活性化や豊かさは、「ハコモノ建設に偏重した開発」のみのことだとすり替えられたうえ、基地の受け入れと交換条件であるかのように歪めて押し付けられてきました。選挙のたびに大型の「誘致」話が出て来て基地についての率直な声が黙らされ、地域で暮らす人たちが分断される構図。でも、昨年の名護市長選挙、知事選挙、衆院選挙と選挙の度に、そんなやり方はもう駄目だよ!との意識も高まってきたはず。ところが、USJの話が飛び出してきて、唖然・・・。
「菅氏、東村副村長と面談/USJ誘致協力要請で」『琉球新報』2015年3月28日2面。
「東村の金城紀昭副村長らが26日に首相官邸で菅義偉官房長官と会談し、伊集盛久村長がユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の誘致を4月の村長選の公約に掲げる意向を伝え、誘致への協力を求めていたことが明らかとなった。
菅氏は翁長雄志知事との会談には応じていないが、関係者によると県選出の自民党国会議員が仲介し、東村郷友会顧問の仲泊弘次東開発会長も同席した。」
「県選出の自民党国会議員」とは、どなたのことでしょうね(衆院の小選挙区では自民党の皆さんは落選したので、「地元」を代表しているのかどうか、よく判りません)。防衛省と東村長に絡んでこういう「会談」が持たれると、あのときのニュースをいつも思い出します。
「『超党派で実現を』辺野古移設で中谷氏、容認派と面談」『琉球新報』2011年11月6日。
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