2010年01月29日 11:05
東村高江のヘリコプター着陸帯建設に反対する「ヘリパッドいらない住民の会」などの市民団体は28日、沖縄防衛局の申請で通行妨害禁止の仮処分を受けた住民が、同局に本訴するよう申し立てている件で、国の提訴断念を求める要請文と署名を鳩山由紀夫首相らに送付した。
住民2人は仮処分を不当とし、同局に本訴を命じる起訴命令を昨年12月に那覇地裁に申し立てた。国が期限の2月1日までに提訴しなければ、仮処分は取り消されることになる。市民団体は期限が差し迫っていることから、提訴断念を求める署名活動を実施。1ヶ月足らずで4721人分の署名が全国から集まった。
環境NPO「なはブロッコリー」会員の岡本由希子さんは「国策に反対すると裁判になるという懸念が、短期間での県内外の署名の広がりになったと思う」と話した。「ヤンバルの自然にとっては大きなダメージ。署名を通して全国でこの問題を知ってほしい」と呼びかけた。
同会員の岡田耕子さんは「ヘリパッドはそもそも必要なのか。建設も提訴もしないでほしい」と訴えた。