北風?
そう、北風の正体はこの人かもしれません!
北の大地、北海道はアイヌ民族の聖地・二風谷からアシリ・レラさん(日本名=山道康子)がやって来ます!!!
アシリ・レラはアイヌ語で「新しい風」という意味。
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〜アイヌの語りべ 大地の祈りと唄 アシリレラ(山道康子)〜
アイヌ民族の聖地、北海道二風谷に生まれ育ち、
長年に渡りアイヌの文化や歴史を伝承しているアシリ・レラさんを迎え、いにしえより語り継がれて来たアイヌ民族の叡智やユーカラ(唄)にふれ、ともに笑い、唄い、語り合う心地よい宴の席へどうぞお越し下さい。
「やんばるからのメッセージ」東村高江の記録も上映!
【日時】12月13日(木)19:00〜
【場所】ギャラリー木創舎(きづくりや)南城市知念
【料金】1500円
【お問い合わせ】工房アマム tel 090-4430-0196
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そして、前日の12日は高江を訪問する予定です。
個人的に会いたかった人だけに、すごく楽しみです。毎年、彼女の笑顔を見に数百人の人が彼女のもとを訪れるといいます。
アシリ・レラさんは毎年行われる「アイヌモシリ一万年祭」主宰。
山道アイヌ語学校、フリースクール、「沙流川を守る会」などを運営し、民族問題、環境保護運動、平和運動に取り組んでいる。
学校の卒業生は50人を越し、40件近くのお産にも立ち会い、実子・養子含めて10人以上の子どもに囲まれた肝っ玉母さんとして、子ども達に緑の地球を受け継ぐ大切さを訴えています。
滅多にない機会です。貴重なお話が聞けると思いますので多くの方のご参加を心よりお待ちしてます。
アシリ・レラさんのお話を重要かと思いますので、紹介させて頂きます。
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生命の尊さを伝えることこそが教育の要。
アイヌ民族の伝統的な文化は、現代社会に大切な事を教えてくれます。
アイヌの人々は、すべての生命が神の大地に生かされている事を知っており、
大地を汚したり、所有したり、境界線を引く事を禁じてきました。
そこで国家を作らず、苗字も持たなかったのです。
もちろん動植物も人間と同じ神の子であり、ともに生きる兄弟として尊重してきました。
さらに、子どもは「神から授かった無垢な存在」であると考え、大切に育てました。
その教育は体で覚えさせることが基本で、料理も山登りも幼いうちから、どんどんやらせます。
子どもは自然の中で遊び、薬草でお茶を作ったり、止血や消毒液に利用したりする方法を覚えながら、木のざわめき、地鳴り、鳥のお喋りに耳を澄ませる事を覚えます。
すると言葉で教えなくても、私達が自然の中で生かされていることを実感し、生命の大切さを体で理解できるのです。
しかし、いまの日本の多くの子どもたちは、痛みや悲しみをハートで感じる事が出来なくなっているように思います。
おそらく親自体が心を開かないままに子育てをしているからでしょう。
親が愛や怒りを表現することが下手だと、子どもは人の心の底が見えないまま大きくなってしまいます。
このような社会になった最大の原因は、やはり人間が自然を支配しようとしたからではないでしょうか。
私利私欲で川を汚し木を切るとき、人々は生命さえお金で計算するようになり、生きる意味を見失っていきます。
子育ても、教育も、お金を生み出すシステムの中に組み込まれてしまいました。
現代人の多くは子どもの教育費を稼ぐために時間の奴隷になって働き、子どもたちに「最も大切なこと」を伝えられないまま死んでいきます。
歴史的な殺戮の痛みから目を背けている事も、大きな問題だと思います。
戦争の悲惨さをしっかり伝えれば、子どもたちは争いの愚かさを学びます。
けれども、いまの社会では「一人殺せば殺人者、百万人殺せば英雄」という言葉そのままに、戦争の真実を教えません。
「生命を大切にする」という原点がないがしろにされているのです。
そして子どもたちは興味本位で他人の生命を傷つけるようになるのです。
ですから、気の毒なのは罪を犯した子ども本人です。
子どもは社会全体の歪みをその身に受け、必死で大人に訴えかけているのに、その子ども個人の問題行動として始末されてしまいます。
アイヌという言葉には、「人間」という意味があります。
アイヌは「アイヌ・ネヌアン・アイヌ」(人間らしい人間)として生きる事を最も大切に考えてました。
アイヌ・ネヌアン・アイヌとは、地球やすべての生命を心から愛し、互いに育みあえる人間の事です。
私達人間は自分を楽しませるためだけに生きている存在ではありません。
地球を癒し、平和をもたらすために、この世に生まれてきたのです。
そして、そのような大人の姿を見たとき、子どもたちは生きる目的を思いだし、お互いを思いやる人間に育っていくのだと私は信じています。
(SEVENTEEN取材から)
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今もうすでに、一人一人の生き方が問われている時期だと思います。
どこに住み、どんなものを食べ、どんな服を着、何を買い、何を捨て、どんな仕事をし、どれくらい働き、どれくらい休み、どんな生活するのか。
巨大な経済システムの中に流し込まれて生活している中、個人個人の小さな思いや気持ちを大切に見つめ直し、ライフスタイルを創り上げていく事がとても大切なのではないでしょうか。
僕も少しづつ自分の今までの生活を見つめ直し、経済的な事、環境的な事、基地問題とどう向き合って生きていくのかなど、日々悩みなが暮らしています。
アシリ・レラさんのお話に多くのヒントが得られると思います。
マーティ