今日も高江では座り込みが続いています。引き続き、ご支援ご協力を、よろしくお願いします。
詳しくは以下をダウンロードして参考にして下さい。

Voice of TAKAE(2018年6月改訂版/) 高江で起こっていることを知るためのガイドパンフレット
Voice of Takae (English ver.)(886KB):Voice of Takae英語版 ( on Jan. 16, 2014)
「やんばるの森にヘリパッドはいらない」(WWFジャパン共同発行)
No Military Helipads in Yanbaru Forest(WWFジャパン共同発行英語版)
高江プラカード印刷用デザイン集(印刷して使ってね)
高江カラーパンフ(日本語)
TAKAE color flyer(English)

2015年08月30日

収斂?ヘリポート?リンク? 第4回集中協議と北部訓練場

 本当に、どうして、ホテルを使うのでしょうねえ・・・。日本政府はホテル外交がお好きなのでしょう。そして、国頭と東の話も、地元ではなく西海岸の名護市のブセナテラス。サミット開催をいつまでも恩義に感じて忘れないでいて欲しいということなのかなあ。
 さて、沢山の記事に埋もれてしまいそうですが、ヘリパッドに関連するところをかいつまんでみます。

菅氏工事再開を明言/知事取り消し示唆/第4回協議辺野古隔たり大きく」『琉球新報』2015年8月30日1面。
「米軍北部訓練場の早期返還について、菅氏は返還の条件とされる高江ヘリパッド建設に根強い反対の声があることを挙げ、県に協力を求めた。翁長知事は要請を受けとめたとの形にとどめ、「今、応えるわけにはいかない」と返答した。





「主張終始相いれず/「運用停止」も温度差/国と県承認取り消しで攻防へ」
「着陸帯建設『協力を』菅氏、国頭・東村長に求め」
「決裂見据え物別れ/移設「原点」に違い/国焦り、外堀埋める動き」
「着陸帯建設菅氏協力要請/知事は返答保留」
『琉球新報』2015年8月30日2-3面。

 みんなで抗議に行ったブセナテラスですが、そのなかでは、伊集東村長、宮城国頭村長と、菅官房長官が非公開で会談・・・。あれあれ、写真を見ると他にも沢山の出席者がテーブルに座っていますよ。これはいったい・・・。


「辺野古第4回集中協議」『琉球新報』2015年8月30日6面。

新報さんの一問一答です。ヘリパッド関連の箇所だけ抜き出してみます。
翁長知事
「それから、国頭村、東村からは北部訓練場の早期返還というのが要請されたので、ぜひともやりたいという中で高江の道路などについても話があったので、これは今、答えるわけにはいかないということで、要請を受けたというような形のものにしている」
「私の去年の公約、議会での答弁などを含めると、普天間の県外移設、あるいは辺野古には基地を造らせない、オスプレイ配備撤回というような中で、この問題は解決できるのではないかというようなことを議会などでも話をしてきている。なので、今私たちが、ある意味で、みんなで力を合わせて頑張っている、そういったものの中に、この問題も収斂されていくのではないかと思っている」
「そういう要請を受けたというのを承った状況だ」
「承ったということだ。私たちは昨年の選挙で(掲げた建白書の)東京要請行動がある。沖縄の基地問題はそれ以外にもたくさんある。たくさんあるものが一つ一つどのようにやっていくかということについて、今私たちがしっかりやろうとしているのは普天間の県外移設、オスプレイ配備撤回、辺野古に基地を造らせないと。そういうものの中でこの問題は収斂していくのではないかということだ」
「議会の議事録など残っていると思うが、オスプレイ配備反対、普天間の県外移設、辺野古基地は造らせないと、そういうものの中でこの問題は収斂されるのではないかと言ってきたつもりだ」

菅官房長官
「ヘリコプターで北部訓練場を視察して、その後に地元の2人の村長と2人の議長と対談し、地元の皆さんからとにかく国立公園に北部を指定し、ユネスコの自然遺産に登録してほしいと要請を受けた。今、反対運動があるのでヘリポートをあと4カ所を造ることが条件になっているので、県に協力要請した。県はそこについては聞き置くという状況だった」

両方を摺り合わせると「反対運動があるので」「高江の道路について」「県に協力要請した」となります。
ところで、「ヘリポート」を造るって言っちゃったんですね、官房長官さん(汗)。



「「県民の声聞け」那覇・名護で市民ら抗議」『琉球新報』2015年8月30日30面。
  高江の「ヘリパッドいらない住民の会」の安次嶺現達さんは「戦争につながる基地は反対だ。国がやろうとしている強引な基地建設を皆で止めたい」と強調した。




「菅氏が辺野古再開明言/自民県連に/集中協議は平行線」『沖縄タイムス』2015年8月30日1面。

 ここからタイムスさんの報道です。
 今日の1面トップ記事は歴史資料の発見のニュースでした。知事との協議の前に開かれた自民等県連との会合のニュースが、こうして1面に掲載されています。新報さんとタイムスさん、それぞれの個性が出ていて面白いです。



政経部・福元大輔「解説・危険除去認識に溝/菅氏、放置の責任に触れず/普天間県は「閉鎖・返還」」『沖縄タイムス』2015年8月30日2面。
 菅氏が29日の会談で県に協力を求めた北部訓練場の一部返還もヘリ着陸帯(ヘリパッド)の移設が条件になる。東村高江の集落を囲むように六つのヘリパッドを建設する計画で、07年の事業開始から2年で完成予定だった。
 だが、8年たっても二つが完成しただけにとどまる。辺野古よりさらに少ない高江の住民が、県道に座り込み、声を上げ、抵抗しているからだ。地元の理解のない基地建設の難しさを如実に示している。

タイムスさんは会見要旨が紹介されています。同じく北部訓練場に関する部分を拾ってみました。
「菅官房長官の記者会見要旨」
 ヘリコプターで北部訓練場を視察し、地元の村長、議長と会談した。国立公園に指定し、ユネスコの自然遺産に登録してほしいという要請を受けた。県道で反対運動が行われているので、県に協力を要請した。県は聞き置く状況だった。

「翁長知事の記者会見要旨」
(ヘリパッド移設に対するスタンスは)普天間飛行場の県外移設、辺野古に基地は造らせない、オスプレイの配備撤回という中で、解決できるのではないかと(県)議会でも話してきた


「ニュース断面・政府攻勢協力迫る/辺野古集中協議/知事「承認取り消し」示唆/県と著しい距離感」『沖縄タイムス』2015年8月30日3面。
「集中協議の議題の中心とは捉えられていなかった北部訓練場の返還問題を菅氏自ら取り上げたことに、防衛省幹部は「普天間同様、防衛省ではなく菅氏が直接担当する条件になっていくだろう」と見通しを示す。」
「関係者によると、会談の約30分は昼食を取りながら、終始和やかな雰囲気だったが、両村への具体的な施策実施の”お土産”はなかった。北部訓練場の過半返還について、菅氏が「県の協力も得なければならない」と付け加えたことに、関係者は「県へのメッセージという含みも持たせている」と、辺野古移設とのリンクを感じ取った。」

「返還と観光振興期待/国頭・東村長/菅氏と意見交換」『沖縄タイムス』2015年8月30日3面。
菅義偉官房長官は29日、翁長雄志知事との会談に先立ち、米軍北部訓練場の所在地である国頭村の宮城久和、東村の伊集盛久両村長と名護市内のホテルで会談した。・・・国頭村議会の金城利光議長、東村議会の安和敏幸議長、島尻安伊子参院議員(自民)、比嘉奈津実衆院議員(自民)も同席した。

ここまで読んでやっと、ブセナテラスの会談出席者が判りました。沖縄防衛局長も写真に写っていると思います。
防衛省幹部の発言というのが、誰のことなのか判りませんが、「菅氏が担当」って。
さらに「関係者」の話が紹介されて、「お土産がない」とか「辺野古とのリンクを感じ取った」とか、意味不明です。
この記事を読むと官房長官のほうから「県に言っておこうね」と筋道を付けておいて、翁長知事には「両村長から要請があったですよー」と「地元の要請」として都合良くズラして伝える様子が見えるようです。



「協議4回「著しく距離」辺野古新基地/菅氏足早に県内視察」『沖縄タイムス』2015年8月30日29面。



 沢山の記事の端々にヘリパッド問題が出て来て、読むのが大変でした。
 翁長知事はヘリパッドの問題が「・・・そういうものの中でこの問題は収斂していくのではないか」と繰り返していました。「収斂」って、タイムスは「解決」と言い替えているけれど、いったいどういう含みなのでしょう。
 そして、防衛省幹部から次の担当者と指名されたらしい菅官房長官は「ヘリポート」を造る気満々です。
 さらに不明の「関係者」によれば「辺野古とリンクしてる感じ」とか。いやいや、辺野古の集中協議なんだから、「感じ」とかじゃなくて、リンクさせているでしょう。
  

Posted by 高江イイトコ at 21:52メディア掲載北部訓練場

2015年08月30日

「辺野古と高江を守ろう」の明確な声が上がっています


「「辺野古と高江守ろう」東京環境13団体がNGO」『沖縄タイムス』2015年8月27日27面。
「辺野古と高江守ろうNGOや市民団体ネットワーク設立」『琉球新報』2015年8月27日25面。
FoE Japanさんのサイトに設立趣意書がアップされていました。「高江」を加えて下さった皆さんの想像力とパワーに感謝!


読者のお便り欄にも、高江を守れの声が上がっていました。有り難うございます。


  

Posted by 高江イイトコ at 20:01やんばるの自然

2015年08月30日

防衛省に依存する自治体の行動様式

先日、大急ぎの要請行動についてご報告しました。連名して下さった高江連絡会さんのblogで要請文の内容まで丁寧に報告されていますので、併せてご覧下さい。
さて、大慌てでしたので、新聞記事を遡って、今回の流れについて復習しておこうと思います。

「国頭、東村長と菅氏が29日面談/北部訓練場で意見交換か」『琉球新報』2015年8月27日2面。

「北部東海岸特化活性化策求める/3首長、防衛局と意見交換』『琉球新報』2015年8月27日2面。



「北部活性策議論へ/東・宜野座・金武/来月防衛省と」『沖縄タイムス』2015年8月28日2面。

「集中協議議事録作らず/防衛省」『沖縄タイムス』2015年8月28日2面。


両紙の記事を併せ読みすると・・・。
8月26日、東村・宜野座村・金武町の3町村長が、沖縄防衛局を訪問し、北部東海岸の活性化策で意見交換した。
8月27日の両紙、国頭・東両村長が、29日の菅官房長官との面談が判明したと報道。
8月27日タイムスは併せて、9月2日、「東・宜野座・金武の3町村長が、防衛省を訪問して米軍再編などによる基地負担の増加を踏まえ、同地域活性化のための施策拡充について意見交換すること」が判ったと報道。

要するに、共通項は、防衛省と伊集盛久東村長ってことですよねえ・・・(嘆息)。
これほどあからさまな防衛省への依存の行動様式もないなあと思いますが。  

Posted by 高江イイトコ at 19:47メディア掲載東村

2015年08月30日

平和市民連絡会の辺野古・高江送迎車、9月のスケジュール

宮城の青年会エイサーの皆さんが、今年もウークイの道ジュネーに高江に来てくれましたよ。集落のみんなが集まって夕暮れ時を過ごしていました。

 さて、いつもお世話になっている平和市民連絡会の辺野古・高江送迎ボランティア情報、9月のスケジュールが届きました。有り難うございます。

1日(火)8:00 _辺野古
2日(水)8:00
3日(木)8:00 _辺野古
4日(金)6:15 _辺野古
4日(金)8:00
8日(火)8:00
9日(水)8:00
10日(木)8:00
11日(金)6:15 _辺野古
12日(土)8:00
15日(火)8:00
16日(水)8:00
17日(木)8:00 _辺野古
18日(金)6:15 _辺野古
22日(火)8:00
24日(木)8:00
25日(金)6:15 _辺野古
29日(火)8:00
30日(水)8:00

・「_辺野古」は辺野古行き。
・那覇インター前バス停出発。
 高速那覇インター前バス停留所の真向かいに、県営の無料駐車場があります。そこに駐車してこの送迎車の利用も可能です。
・高速道路バス停での乗降も可能。
・乗車可能人数は3名。

希望者は必ず城間(080-1782-6598)または長嶺(090-2712-6486)まで事前連絡をお願いします。
沖縄平和市民連絡会では、この行動の定期化のためカンパを募っています。宛先は以下。
(口座番号) 01710-5-88511
(加入者名) 平和市民連絡会
通信欄に「辺野古・高江行きカンパ」と記入してください。

  

Posted by 高江イイトコ at 15:59高江乗り合い車情報

2015年08月29日

県も村も反対の声を明確に伝えて下さい!

「高江ヘリパッド『県も反対して』市民団体が要請」『琉球新報』2015年8月29日2面。
 ウークイの大事な日に大急ぎで県庁に訴えに行かざるを得ない事態でした。高江連絡会の皆さんの迅速なアクションに感謝します。
 今日、いったいどんな「協議」が交わされるのか判りませんし、今後もその本当の内容を知る機会は私たち有権者にはないようです。議事録を取らないという驚きのニュースも飛び込んで来ているからです。子どもたち!夏休みの日記、付けなくてもいいって日本政府が言ってるよ!大人が記録を付けないのに、いったいどんな教育が出来るというのでしょうね。
 いっぽう、東海岸の首長たちは、経済や地域振興の課題を、訴えに行くとのこと。ところがその行き先は、なぜか防衛省。子どもたち!に顔向け出来ないようなことにならぬように、大人はしっかりしましょう。


「高江ヘリパッド反対を『明確に』」『沖縄タイムス』2015年8月29日2面。こちらも、県庁への訴えの記事です。
  そして、沖縄BDも、国と県との話が、意味不明な「協議」にされつつあることへの懸念を伝え、「明確に」と意見しています。
 その横には、米国カリフォルニア州バークレー市が、辺野古に連帯する決議を審議するとのこと。米軍基地ですから、我がこととして捉えようとするアメリカの自治体があります。高江も!という声が届くとよいのですが・・・。

  

Posted by 高江イイトコ at 13:33メディア掲載陳情・要請

2015年08月26日

北部訓練場は「統合案」?なんにしても交渉カードじゃないぞと言いたい

第3回の協議についての報道で、なんと、ヘリパッド問題が取り沙汰されていました。でも、何だかよく判りません。
「辺野古前提明確にせず/第3回協議/県の質問に政府」『沖縄タイムス』2015年8月25日1面。
「政府から沖縄の基地負担軽減や日米地位協定に関する取り組みなどの説明と北部訓練場の一部返還に伴うヘリコプター着陸帯移設で県側に協力を求めた。」

 なんと、「事務レベル」と設定された第3回目の政府との辺野古協議で、ヘリパッド問題。県にいったいどんな「協力」を求めたのでしょうか。安慶田副知事はなんと応答したのでしょうか。1面のこの記事からは何も判りません。


「辺野古の議論無風/県、事務レベルを意識/政府関係者『拍子抜け』」『沖縄タイムス』2015年8月25日2面。
政経部・福元大輔「県の矛盾探る政府/辺野古以外 知事は明確化必要」『沖縄タイムス』2015年8月25日2面。
 「県と政府は24日の3回目の集中協議で、普天間飛行場の名護市辺野古への移設を除き、それぞれ4項目を説明・要望した。・・・政府側は、米軍北部訓練場の過半の返還条件であるヘリパッド移設を念頭に、返還に県の理解が必要だと求めた。」
 「一方、政府側は日米特別行動委員会(SACO)合意で北部訓練場の過半の返還の条件になっている東村高江へのヘリパッド移設を踏まえ、政府が目指す本島北部を含む世界自然遺産登録や北部振興に取り組むとした上で、ヘリパッド移設への協力を要請。県側は「地元の意見を伺いながら検討したい」と応じた。

 え?「検討したい」と応じたというのは、いったい・・・(汗)。
「解説」記事で政経部の福元記者によれば、政府が翁長知事の矛盾点と見ているひとつにヘリパッド問題があるとまとめていました。
 
「例えば、北部訓練場の一部返還では、返還部分のヘリパッドを、返還しない部分に移設する条件がある。東村高江の住宅を取り囲むように六つのヘリパッドを建設する計画は、住民らの根強い反発に遭う。県は「地元住民の意見をうかがい、検討する」という考えで明確に反対していない。」
 「戦後70年、基地の過重負担を受けてきた県内で、ある地域の負担を減らすために、ある地域の負担が増える構図。・・・いずれも翁長知事が辺野古に反対する理由と重なる。
 地元の市長が反対している点を除けば、「なぜ辺野古だけが駄目なのか」といった疑問の声が政府関係者を中心に聞こえてくる。」

 こんな底意地の悪い考え方があるのかと、感心するばかりです。あまりに多くの案件で無理強いをしているのは政府のほうでしょう。押し付けられている側が、ぎりぎりの対策を迫られ優先順位を付けながら課題を整理するのは「矛盾」とは言わないでしょう。押し付けられている側に、ひとつだけ反対するのは矛盾するから全部呑め、というのが、「揺さぶり」として通用するものなのでしょうか。そんな見方を地元の新聞が先取り的に解釈して欲しくないなあと感じました。もちろん、翁長知事は選挙に臨む政策発表記者会見で明確にオスプレイパッドに反対と発言したことを私たちは忘れていません。
 ところで、「県と政府が出した議題」が表にまとめられていますが、政府側の三つ目に「北部訓練場の統合で県へ協力依頼」と書かれています。「統合」とは?何のことでしょうか。「返還」ではなくて「統合」?


 ふー。
 気を取り直して、琉球新報も読んで見ました。
「第3回集中協議/辺野古互いに触れず/負担軽減で駆け引き」『琉球新報』2015年8月25日2面。
 「絶対に新基地を造らせないというのは、翁長県政が代わらない限り、変わらない」
 24日午前、杉田氏との会談を終えた安慶田氏は県庁で記者団から辺野古以外のテーマを集中協議で扱うことについて「県のスタンスが揺らぐのではないか」と問われ、そう断言した。第3回協議の場で政府は負担軽減策を並べるなど「カード」を切った。

 第3回協議での具体的な中身は記事に殆ど書かれていません。
 ちなみに同じ紙面の右下、「記者席」のコラムに登場している安慶田副知事は、やんばるでキャンプした北東アジアの子どもたちに「平和の大切さ」「アジアの平和」を語ったとありました。



「辺野古第3回集中協議/安慶田副知事ら一問一答」『琉球新報』2015年8月25日7面。

 第3回集中協議の事後に行われた記者会見の内容が詳細に紹介されています。北部訓練場について抜き出してみると・・・。
1段目:安慶田副知事「北部訓練場の統合に関する説明があった。以上の点について話し合った。

3段目:安慶田副知事「これは北部訓練場の統合に関すること。」「要するに北部訓練場もSACOの防衛事項で結局早めに返還してもらい、そして北部振興のため、今言っているように世界遺産等の申請もできるし、そういうことだから。それには自分たちも積極的に取り組んでいきたいから、県もできるだけ協力していただきたいと言われていたので、これはここに「やりましょう」という話をしていた。

5段目:安慶田副知事「先ほど申したように北部の訓練場の問題や、あるいは嘉手納以南の返還についての県の協力とかそういうこと。

 ここで安慶田副知事が「統合」という言葉を使っていました。世界遺産登録に向けて「自分たちも積極的に取り組んでいきたいから」、というのは確かにそうでしょうけれども、「これはここに『やりましょう』という話をしていた」というのは何のことやらさっぱり判りません。どれを、どこで、「やりましょう」と、誰が話したのか・・・。


 先日、「秘密の会合体質」のことについてはこのblogでもまとめられました。中谷防衛相が、北部町村の首長と懇談し、そこでヘリパッド問題の話題が出ていたという話です。非公式か非公開か知らないけれど、そうして下地(したじ)を固めてあるから、さっそく事務レベルで議題にしたという流れなのでしょうか。県政としては、そんないきなり言われてもねー、なんてことかな。
 ・・・と思っていたら、先日8月16日のことについて新聞紙面には載っていないのに、WEBではこんなことが報道されていました。

「中谷防衛相、辺野古直接触れず 翁長知事と会談」『沖縄タイムスプラス』(WEB版)2015年8月16日15:30
冒頭の約5分間が公開され、中谷防衛相は・・・(中略)また、米軍北部訓練場の一部返還に伴うヘリコプター着陸帯の移設工事には「2つが完成した。残り(4つ)を整備し、返還できるよう理解してほしい」と求めた。

「知事「沖縄を領土としてしか視ていない」防衛相と会談」『琉球新報』(WEB版)2015年8月17日11:30
 記事の本文では特に書かれていませんが、琉球新報は、WEB版に動画が付いていました。その動画を見てみると、確かに冒頭の中谷氏の発言には以下のようなことがさらっと言われていました。 今回は基地所在市町村の要望など聞くために来た、対策については県とも調整が必要、という流れの後です。
「ま、今後ともよく連携をいたしまして、あの、しっかり対応できますように、特に基地の返還等につきましても、あのー、北部訓練場の返還等におきましても、あの現在あのヘリパッドあの2基完成しておりますが、あの残りもあのすみやかにあの提供出来ればですね、返還が出来るものでございますので、あのこの点についてもご理解頂きたいし、また中部におきましても、まあ面積は確かに0.7%に過ぎませんが、非常に人口の密集しているですね、まあこれから沖縄県の経済にとっても非常に重要な地域でございますので、こういった返還等についても・・・」

 翁長知事にはすでに伝えてある、ということだったのですね。いや−、印刷された新聞しか見ないと知らないままでした。
 政府の言う「県の協力」とは「残り4基もすみやかに提供」するよう協力せよということのようです。そして、返還の条件だったはずの2基を先行提供したくせに、残りが全部提供されない限り、返還には着手出来ないというのが日本政府の考え方であると。日本政府が誰の立場を代表しているのかが、よくにじみ出ています。

 さて、県は「地元住民の意見」を聞いて下さるとの応答でした。ぜひ、いらして下さい。ずっとお待ちしています。そして、翁長知事にも、安慶田副知事にも、私たちはすでに、反対の意思、なぜ反対なのかの理由説明、すべてこれまでにお示しして来ました。でも、これからも何度でも、お話したいです。

 例えば、次のような記事。
「高江新設N4ヘリ訓練確認」『琉球新報』2015年8月21日29面。
N4でヘリがブロックつり下げ訓練したという報道。これだけだと、なんだか判らないので、画像に貼ったリンク先のPDF資料には、津堅島のパラシュート降下訓練強行の記事も、同日に起こったこととして、一緒にスクラップしました。5月のハワイで起きたオスプレイ墜落事故の翌日に、高江でオスプレイが訓練をしたことも、ついこの前の出来事です。北部東海岸は米軍が野放図に使える訓練場として荒らされている現状です。「県の協力」を仰ぐもなにも、実態がこれですから。翁長県政がとるべき方針は、県政誕生のときから自ずと定まっているものだと思っています。


 日本政府の皆さんには、高江は辺野古の交渉カードではありませんよと、お伝えしておきたいです。
  

Posted by 高江イイトコ at 04:38メディア掲載北部訓練場

2015年08月18日

毎月第2木曜日はうるま島ぐるみの日


「高江座り込み支援/うるま島ぐるみ定期訪問へ」『琉球新報』2015年8月15日29面。

うるま市の島ぐるみ会議が、「毎月第2木曜日に高江の座り込みテントを訪問することを決めた」という記事です。嬉しいニュースです。うるうるします。皆さんの時間を少しずつ分けてもらって、座り込みが続いてます。

  

Posted by 高江イイトコ at 19:29メディア掲載高江乗り合い車情報

2015年08月18日

秘密の会合体質がいまだやんばるに影を落としている

見出しからはすぐに気がつきませんが、日曜日の新聞に重大な内容が報道されていました。

「米訓練に陸自10人参加/ヘリ墜落/防衛相が明かす」『琉球新報』2015年8月16日(土曜日)2面。
中谷氏は同日夜、名護市内のホテルで北部の米軍基地が所在する金武、宜野座、恩納、東、国頭、伊江の6町村長らと懇談した。着陸帯の移設に伴う建設工事が進む米軍北部訓練場を抱える東村の伊集盛久村長は、着陸帯について容認の立場であることを伝え「着陸帯建設に反対するみなさんにも配慮が必要。工事は安心安全に進めてほしい」と求めた。中谷氏は「よく理解した」と答えたと言う。

とても奇妙なことが起こっています。
新設を計画した6箇所の着陸帯のうち、東村の2箇所は、すでに完成・引渡済みで、オスプレイの訓練が行われています。残る4つは全て国頭村に建設されるものです。なぜ、伊集村長が「容認」を表明し、「工事を進めてほしい」などと発言するのでしょうか。言ってみればお門違い・筋違い、なのに、なぜ、そのこと(だけ)が報道されるのでしょう。そして、中谷氏はいったい何を「よく理解した」のでしょう。



「ヘリ墜落時陸自10人/中谷防衛相8人は艦上で研修」『沖縄タイムス』2015年8月16日(土曜日)2面。
中谷氏は同日夜、名護市内のホテルで北部地域の基地所在市町村長ら6人と懇談した。伊集盛久東村長は、北部訓練場の訓練について住民生活に十分配慮するよう求めたという。

 新報よりもあっさり、しかし、そっくりな内容です。もしかして「当局発表」ってこういうことなのか・・・。よく判りませんが。だれかが発表した文章をそのまま使ったり要約したから、こんなヘンな報道になるのではないかなと思ってしまいました。北部の6人の「市町村長」と書かれているけれども、すでに報道されている通り、名護市長との会談は翌日で、他に「市」はありません。新報の表現が正確です。でもタイムスの記事は間違いというよりも、要約してしまったからうっかりミスしたのかなと想像します。
 ただし重大なのは、その後の伊集村長の発言。「訓練について・・・十分に配慮するよう」求めたとなっていて、「工事を進めるように」とした新報の内容とは全く異なっています。

 どっちが事実なの?なにを隠して都合よく切り取られたニュースなの?と疑心暗鬼になります。透明性・公開性を高めないから、こういう誤解や歪曲が起こるのではないでしょうか。今回の日本政府と沖縄県市町村との会合の記録はすべて曇りなく、公表されるべきだろうと思います。



「防衛相、懐柔に奔走/人脈駆使”誠意”訴え/『外堀から』県幹部警戒」「前名護市長らと非公表の懇談会」『沖縄タイムス』2015年8月17日(日曜日)3面。

画像は、高江に最も関連する箇所ですが、リンク先のPDFは全体像が判るように紹介しています。
日本政府は、どうして「ホテル」を使うのかしら。。。と余計なことが気になりますが。さておき。
ヒミツの会合、他にもありました、という報道。ホテルでランチしながら「昔話」をする「用事」があったメンバーとは・・・。
【名護】中谷元・防衛相は16日、島袋吉和前名護市長や市内の大手建設業・東開発の仲泊弘次会長、カヌチャベイリゾートの白石武治会長と市内のホテルで懇談した。懇談後、同ホテルで本紙の取材に対し、島袋氏は「(中谷氏と)昔話をした」、仲泊氏は「用事で来た」と述べるにとどめた。
 懇談は稲嶺進市長との会談後にあり、会談とは別のホテルで約1時間。事前に報道陣に公表された中谷氏の日程には明記されていなかった。

この方々の「昔話」といえば、こんなニュースを読んだことを覚えています。

「菅氏、東村副村長と面談/USJ誘致協力要請で」『琉球新報』2015年3月28日2面
これは今年の村長選挙のときに突然降って湧いたUSJネタでした。

「『超党派で実現を』辺野古移設で中谷氏、容認派と面談」『琉球新報』2011年11月6日
こちらは2011年の「会合」の報道。
今回の記事にある「人脈」とは、このような人びととのつながりなのであろうと思います。

 つながりと言えば、辺野古の工事中断を仲介したという下地議員は、先行提供されてしまった東村側のN4の工事を請け負った大米建設を家族のバックグラウンドに持っている人物なのですが、加えて、2011年5月に降って湧いて来たのが、下地氏の押した普天間移設先としての「安波案」でした。

 このような過去の秘密会合の影を払拭するためにも、辺野古だけでなく北部訓練場のヘリパッドもといオスプレイパッドに明確に反対を表明するべきときだと思います。

  

Posted by 高江イイトコ at 15:40メディア掲載

2015年08月17日

高江に思いを寄せる人たち、高江の思いを運ぶ人たち

高江の声を伝えてくれるひとたちを見つけました。


京都京丹後市宇川の米軍Xバンドレーダー問題で頑張っている「スワロウカフェ京都」さんblogから写真お借りしました。
「京都シネマの様子」ということで、三上監督の「戦場ぬ止み」上映に併せて、京都シネマに展示ブースを出している様子が、blogで報告されていました。写真展示には「高江」パネルが!
 スワロウさんの記事では、この高江の写真たちが辺野古、宇川とならべて展示されている様子が分かります。高江をこうして色んな場所の問題と並べて、一緒に眺めることはとても大切だと思います。




そしてドイツ!ドイツのデュッセルドルフの空にTAKAEの文字が掲げられたようですよ。あらあらびっくり。こちらも写真をお借りしました。
rADICAKKNITtakaesみなさん、編み物で主張しようというステキな意欲に満ちあふれております。いろんな場所で、いろんなことが出来るのですねー。
ドイツの都市でも安倍政治が厳しく批判されていますが、そこにTAKAEをきちんと持ち込んで下さっています。ドイツ語版の「安倍政治を許すな」筆タッチも、面白いです。


そしてそして。
いつもお世話になっています、「チョイさん」blogに、平良の役場に事後報告書を見に行ったという報告が挙がっていました。ちゃーんと「アセス(もどき)」と書いてあります。さすが!
 国頭と東の役場で8月31日まで、公告縦覧されています。あ、防衛局でもね。国頭の皆さん!残り4つのヘリパッドもといオスプレイパッドが建設される場所は、国頭村内なのですよ。注目して下さい!
 夏休みの時間を利用して家族で見に行くのも良いかも知れません。未来の有権者たちが、暮らしを直撃する行政に触れる良い機会でもあります。専門家にお任せせずに自分の眼で確かめたいです。

さらに。
家族といえば、辺野古の問題で非常に重要な責務に携わる人が、家族を連れて、高江の現場を見にきて下さいました。自分が何を大事に思っているか、仕事を通して何を守っているか、自分の家族には案外話していなかったりすることも多いのでは。いつも顔なじみで活躍している皆さんが、家族を誘って一緒に現場に足を運んで下さるのは、なんだか良いなあと思いました。

座り込みの現場には、差し入れで気持ちを表明して下さるかた、山を大事に思っている方も次々と来訪して下さっています。
 ツール・ド・オキナワの難所、高江でありますが、トレーニングに励む自転車の皆さんがびゅーっとテント前を通過します。そのチームの方からお茶の差し入れを頂きました。人が沢山の時は、危ない思いもさせています。「ホントに済みません」「いやこちらこそ」「いやいやご迷惑をおかけして」なんて調子でご挨拶ができました。

 山歩きを趣味とするお友達たちグループもテントにご挨拶下さいました。工事関係者じゃないかと、いつもピリピリ緊張しているので、こうしてご挨拶して下さるのは本当に有り難いのです。みんなでやんばるの森を大切にしたいですね、と激励を頂きました。

 農家の方からはマンゴー♥もうそろそろ収獲の季節が終わるそうです。その実りを差し入れして下さいました。
 マンゴーの上でいい気になって座り込み、というよりごろ寝、しているマンゴー色のクマくんは、1年前くらいかな、テントの忘れ物です。夜の座り込み当番もしてくれたので、ネズミに耳を囓られちゃった(>_<)けど、高江で頑張っています。持ち主の方をお待ちしていますよ。

 いろんなところから、高江を伝えてくれる皆さん、高江を思ってくれる皆さん、ほんとうに、有り難うございます。  

2015年08月13日

アキノ隊員からイベント3つお知らせ(東京もあるよ~)

アキノ隊員からイベントのお知らせを3ついただきました。

8月15日は沖縄市ウミエラ館にて、写真家有光智彦さんと高江、辺野古の生き物の様子を。
22日は東京下北沢ダーウィンルームにて、ウタウタイ玉井夕海さんとヤンバルの森トーク。
23日は東京高円寺パンディットにて、フードほか盛り沢山の高江イベント。


東京の方もこの機会に高江の自然のお話を聞きにいってみよう!


アキノ隊員のブログよりイベント情報を転載します。詳しい情報はリンク先を見てね。
↓ ↓ ↓

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『夏休み特別企画! アキノ隊員&有光智彦 沖縄の森と海の生き物たち』

2015年8月15日(土) 14時~17時
泡瀬干潟博物館カフェ ウミエラ館
参加費:大人800円、子供500円(ケーキセット付き) 
問い合わせ:098-927-0116

昆虫研究者アキノ隊員と、海の生命写真家有光智彦(ブログ:とんとんみー通信http://ari3tsu.ti-da.net/)が、高江や辺野古の生き物たちを動画や写真で紹介します。みなさん、遊びに来てくださいね!(会場はちょっと暑いのでうちわを持ってくるといいと思います)

ウミエラ館ブログ
http://umierakan.ti-da.net/e7812370.html







玉井夕海のPeace Table 第5話
「~ や ん ば る の 森 に 生 き る 虫 ~」


2015年8月22日(土) 19:00~21:00
場所:DARWIN ROOM (世田谷区代沢5-31-8)
http://darwinroom.muse.weblife.me/index.html
参加費:税込2000円(コーヒーか紅茶付き)(高校生以下半額)
◆ ゲスト:アキノ隊員(昆虫研究者)
◆ 案内人:玉井夕海(ウタウタイ・女優)
主催:White Elephant  
後援:DARWIN ROOM 
《お申込み先》
White Elephant事務局
tel:070-6521-5228
mail:clap.your.hands.mysweet@gmail.com





ほろ夜市×中野キッチンPresents!
「みんな集まれ! やんばる日曜市」


2015年8月23日(日) 11:00~15:00
※13:00~14:00 アキノ隊員のトーク&ビデオ上映「沖縄・高江の生きものたち」
場所:高円寺パンディット
お問い合わせ 中野キッチン nakanokichen@gmail.com



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おまけ・・・というにはもったいない報告をアキノ隊員からひとつ。
(カエルがダメな人はご注意)
↓ ↓ ↓ 




あ、あ、あ、青いイシカワガエル!!! 美しい。まさにヤンバルの森の神秘。こんな色になるんですね。ため息。
8月2日の宇嘉川沢登り観察会のときに見つけたそうです。
詳しくはアキノ隊員ブログで。
http://akinotaiinnorinshitaiken.ti-da.net/e7855077.html


  

Posted by 高江イイトコ at 22:07やんばるの自然イベント情報

2015年08月10日

オスプレイの環境影響評価のこと、そのほか高江つながり記事

「低周波音の対策不充分/渡嘉敷健氏/達眼・第三者委報告(6)」『沖縄タイムス』2015年8月8日2面。

 辺野古の第三者検証委員会の「瑕疵あり」結論について、いろんな専門家の意見が連載されています。このうち、低周波の達人(?)渡嘉敷先生が、オスプレイと低周波の問題を軸に、環境アセスメントの不備を指摘しています。これは高江の、つまり北部訓練場の新設ヘリパッドもといオスプレイパッドについても当然当てはまることなので、よく読んでおきたいと思います。

 高江のヘリパッドについて、事後調査の公開が行われているとの報道にもあるように、高江での騒音調査を、県の環境影響評価委員が要求したのに、無視無策のまま放置だからです。
 オスプレイについては火災の危険性もほったらかしです。
 高江からは、6月末にも、県議会に陳情を提出し、オスプレイ飛行の実態をきちんと調査して欲しいと訴えています。



「オスプレイ着陸規則変更/米誌報道ハワイ事故原因は『砂』」『沖縄タイムス』2015年7月19日2面。

 これは、ハワイでのオスプレイ墜落事故の、その後の、その後という報道として。
 「海兵隊は現在も事故原因を調査中としており、詳細を公表していない」とあります。念入りに時間をかけて調査すべきですが、その間、飛行は停止してはどうだろうか。事故の翌日に高江ではオスプレイの訓練が目撃されました。東村議会は抗議し説明を要求していますが、どうなっているんだろうか。

 ハワイの墜落の報道を見ながら思うのは、金武町並里区のことです。ブルービーチでの訓練は、この「砂」が事故原因となったハワイに照らして考えるべきですよね。一緒に反対!と声を挙げたいです。
 着陸帯外でヘリ訓練 米軍訓練施設ブルービーチ『琉球新報』2012年5月9日のことを以前、紹介しました。このほか、高江blog記事を「並里区」で検索して頂くといくつか出て来ます。
 
 ところで、その隣に、「キンザーの一部を早期返還して、国道を拡張するらしい」という記事があったので、一緒に読んで下さい。「沖縄の要望に応える形で早期返還を実現することで、政府が従来強調する基地負担軽減をアピールすると共に、名護市辺野古への新基地建設で対立する沖縄側の柔軟姿勢を引き出したいとの思惑がにじむ」と記事は批判的に書いています。そうだよ、そうだよ。高江では、むしろ基地を拡張して、県道の路肩を取り上げられそうになっているんだのに。こんな負担軽減アピールだなんて、ホント頭に来ます。



しかーし。高江を放っとけない人たち、放っといたらダメだよと警鐘を鳴らす人たちがいます。

「表舞台ようやく整った/吉元政矩さん(78)大田県政の副知事」『沖縄タイムス』2015年8月5日28面。

 みんなビックリした辺野古の作業中断の報道で、タイムスに歴代の副知事たちのコメントが挙がっていました。吉元政矩さんが、「翁長県政には基地の跡地利用や高江・那覇軍港などの方針が見えない。基地問題は辺野古だけではない」という言い方で、高江に触れていました。




「平和安全法制特別委地方参考人意見(要約)」『沖縄タイムス』2015年7月7日4面から。

 高嶺朝一さんの発言要旨を切り抜きしました。3段目の後半のとこ、ぜひ。

「やんばるは本当で自然が残る数少ない地域で、私もその一人だが沖縄戦時中、住民の多くがやんばるの山に隠れて生き延びた。北部の山々がなければ今いる沖縄県民の多くはこの世に存在していなかった。県民にとっては特別な場所だ。
 ・・・それどころか嘉手納以北は米軍、自衛隊の基地として再開発されることになる。
 ・・・東村高江ではヘリパッドの整備工事が行われ、ノグチゲラやヤンバルクイナなど希少な野生生物が生息する森林や、伊江島ではすでにオスプレイの飛行訓練が日常的に行われている。・・・自衛隊は海兵隊のような水陸両用部隊を新設する方針で、すでに沖縄では海兵隊と自衛隊の事実上の共同訓練が始まっている。日米両政府は自衛隊と米軍の共同使用をシュワブや他の訓練施設でも拡大を検討している。」




「島ぐるみ浦添・大宜味でも/高江着陸帯反対も掲げ大宜見村に175人」『琉球新報』2015年8月5日30面。

最後は、いつもパワフルに座り込みを支える大宜味の皆さん、建白書プラス高江!嬉しいです。


  

2015年08月04日

事後調査って?そして「県道70号線訴訟」

「高江ヘリパッド公告縦覧始まる/防衛局、移設に向け」
「県環境影響評価審査会の委員らは米軍普天間飛行場に配備され、同ヘリパッドに離着陸するオスプレイの騒音調査を要求してきたが、今回の報告書ではオスプレイの騒音調査は盛り込まれなかった。」

防衛局がエセアセスの「事後調査報告書」を公表しています。防衛局、国頭村と東村の役場のほか、Webでも公開されています。
以下が防衛局のサイトのリンクです(短縮しました)。
http://goo.gl/nm5H02
体裁は整えていても、「エセ」です。法令の監視を免れて好き勝手にやっていることでも、税金が投入されています。それにしても今年の3月に終えた「事後調査」の公表がなぜ今ごろになるのか。すでに米軍に引渡した後の祭り状態なんですけど、住民目線では意味が判りません。

記事にある「県環境影響評価審査会」の、昨年度の開催状況がここで公開されていて、8月15日に、「北部訓練場ヘリコプター着陸帯移設事業(仮称)に係る事後調査報告書について」という会議を持っていました。
でも「自主的」だからなのか、その後の経緯は県のまとめのページを見ても全く分かりません。未だに(仮称)ってのも、なんだかな、だし。
http://www.pref.okinawa.jp/site/kankyo/seisaku/hyoka/tetsuzuki/jishu-2.html

「環境アセスメント学会」が事後調査についての解説をしているページを見つけました。
「環境アセスメントにおける調査ってな〜に?『調査の在り方〜事後調査を中心に〜』」
何か判るかな〜。



「国『米の信頼損なう』開示取り消し訴訟/県、却下求める」『琉球新報』2015年7月22日31面。

 県道70号線問題の続きの報道です。次回の口頭弁論は10月6日になったとあります。
 そもそも国が勝手に「路肩を取り上げる」と言うので、「なんで?どうして?教えて?」と聞きに行ったのに知らんぷりされ、仕方がないから自分達で勉強しなきゃと根拠文書を公開請求、県道だから管理している県の責任で「開示します」と回答したら、国が県を訴えた、という、トンデモ裁判です。国のSLAPP裁判、また高江をめぐって起こったというべきでしょう。
 詳しいところは、「チョイさん」blogをご覧下さい。この記事と、この記事


「情報公開の正否主張/県道70号訴訟で国・県」『沖縄タイムス』2015年7月22日30面。

 タイムスのほうの報道です。
 実は、7月21日は豪雨で東村平良の国道331号線が土砂崩れで寸断され、新報もタイムスも、裁判の記事の横に、土砂崩れのニュースを写真付きで大きく報道していました。崩れた国道331号線は、すぐその先の平良の交差点で名前が県道70号線に変わります。今も復旧の目処が立っていません。
 東村から国頭村に続く北部東海岸の生活道が、この県道70号線ですが、施政権返還の後も返還されないまま、北部訓練場の一部であり続け、問題の「共同使用」を確認した文書がようやく交わされたのは1990年のこと。「復帰処理」からも置き去りにされたままほったらかしだった。それが21世紀になって、再び、訓練場に取り上げられようとしています。住民生活を損なっても構わない、米国の信頼のほうが大事、ということらしいです。戦後の矛盾が堰を切って崩壊しているように、見えます。

  

Posted by 高江イイトコ at 03:00やんばるの自然県道70号共同使用

2015年08月03日

平和市民連絡会さん、8月の辺野古・高江送迎支援情報

いつもお世話になっています、平和市民連絡会さんによる辺野古・高江送迎車、8月のお知らせが届きました。出発時間と辺野古限定のバリエーションがあります。よく確認して、末尾の案内を読んでご利用下さい。
 高江にいらっしゃる皆さん、座り込みの案内をしているN1テントは、やんばるの森の真っ只中の県道です。周辺には歩いて行ける売店等がありません。到着前に食べ物・飲み物などご準備の上でお越し下さい。また、厳しい暑さと変わりやすい天候の日々です。日射し対策・雨対策を!

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2015年8月分辺野古・高江への送迎・支援行動について
沖縄平和市民連絡会では、辺野古・高江への支援行動を行うために那覇からの送迎車を出しています。送迎車の日程は下記の通りです。
・8月 1日(月)、3名、7時発
・8月 5日(水)、3名
・8月 6日(木)、3名、辺野古限定
・8月 7日(金)、3名、辺野古限定、6時15分発
・8月 8日(土)、3名、7時発
・8月11日(火)、3名
・8月12日(水)、3名
・8月13日(木)、3名、辺野古限定
・8月14日(金)、3名、辺野古限定、6時15分発
・8月15日(土)、3名、7時発
・8月17日(月)3名、辺野古限定
・8月18日(火)、3名
・8月19日(水)、3名
・8月20日(木)、3名、辺野古限定
・8月21日(金)、3名、辺野古限定、6時15分発
・8月25日(火)、3名
・8月26日(水)、3名
・8月27日(木)、3名、辺野古限定
・8月28日(金)、3名、辺野古限定、6時15分発
・8月29日(土)、3名、7時発
・8月31日(月)、3名、辺野古限定

1.送迎車は、那覇インター前バス停で待機しています。
2.同バス停を原則8時に出発して、同乗者の希望により辺野古・高江まで行きます。高速内のバス停での途中乗車も可能です。
3.同乗希望者は、必ず長嶺(090-2712-6486)か城間(080-1782-6598)へ事前に連絡して下さい。
4.沖縄平和市民連絡会では、この行動の定期化のため、送迎車のガソリン代と高速料金援助のカンパを募っています。カンパの宛先は、『(口座番号)は01710-5-88511』『(加入者名)は平和市民連絡会』『通信欄に辺野古・高江行きカンパ』と記入してください。
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 さて。6月に東京の「第8回ゆんたく高江」で発表され、高江の8周年でお披露目されていた、あの素晴らしい版画の横断幕が、台風の行方とにらめっこしつつ、ついにN1テント前に掲げられました。「A3BC:反戦・反核・版画コレクティブ」さんの作品。現代版辺野古・高江鳥獣戯画と言いたくなるような諧謔と誠実さが溢れています。そして細部に辺野古と高江の現場のエピソードが希望と一緒に埋め込まれている。これもひとつのドキュメンタリー作品だと思いました。辺野古にも貼られていると聞きます。みなさま辺野古・高江に現物を見に来て下さいね。
 運動の現場と版画は、とても相性がいいと思います。過去にも仁川から版画バナーのプレゼントが届いたときのこと。佐喜真美術館でのイ・ユニョプさんの展示のあとに、大きな布にプリントされた「ここに人がいる」をゲートに掲げたことなど、思い出しました。
  

Posted by 高江イイトコ at 19:32高江乗り合い車情報