午後12時半。
普段辺野古に通われている北上田さんをはじめ、高里鈴代さんや、県議団の方々など、高江住民の会と変わらないくらいの日焼け顔。
県庁ロビーでは、辺野古のニュースや、終戦の日の首相のスピーチなどを見て、日頃の想いをそれぞれが口にする。
そんな中、1時になったので知事公室に案内され、知事も副知事も不在の中、高江「ヘリパッドいらない」住民の会の要請が始まりました。
対応は、統括官の親川さんでした。
時間は20分しかなく、この後に防衛局長交渉が控えていたこともあり、要請書の読み上げは省略し、住民の会元代表3名から和やかに要請書が手渡されました。
今回の要点は2点。
① N4ヘリパッドの先行提供について
② N1ゲートの路側帯が米軍占有地になる可能性について
どちらも防衛局側の動きとして報道されているので、県として事態を把握しているのか?また、どういう対応をするのかというところで、県側のはっきりした回答が欲しかったのですが、「承知はしているが、それ以上の情報はなく、県として申し上げることはない」「現時点で、事実関係は確認できていない」などと、通り一遍の回答のみ。全く意欲的に動いてくれている気配はありませんでした。
米軍に提供されようとしているN4ヘリパッドは、県道から170m、一番近い民家からは400mの距離しか離れていません。その一番近い民家であるcafe山甌のオーナーからは、「県は8年前から同じことしか言わない」「暮らしている私たちにとって、これが本当に負担軽減だと思うんですか?」「人がここに暮らしているんですよ。やってますと言ってるだけでは、工事は進んでいるんですよ。ちゃんと目に見えるように動いてください。」という発言がありました。
うりずんの会の赤嶺政賢議員からは「これは禅問答ではない。県道の路肩を米軍に提供することについて、具体的な安全対策を県として考えなさい。」という発言もいただきました。
県の弱腰な「事実確認ができていない」「情報収集いたします」発言に、がっかりするも、これからもどんどん積極的に県のお尻をたたいて先手先手で動いていかなければなぁということが、よーくわかりました。
そこから大急ぎで嘉手納へ移動。15時からは、新しく赴任したばかりの井上一徳防衛局長と交渉を行いました。
6月の最高裁で控訴棄却された、伊佐真次から要請書が出渡されました。
一言で言うと、今まで以上にロボットのような局長でした。はるばるやんばるから出向いたというのに、オウム返しのように決められた答えを読み上げるばかりで、全く話し合いになりませんでした。こちらがどんなに質問の内容を変えて質問をしても、局長の答えは「繰り返しになりますが、着陸帯について米側に提供する時期については、現在決まっておりません。」の1点のみ。
私たちは、日米合同委員会である日決められた内容が実施されるのが、そして何の説明もなく負担だけを強いられるのはもうぜったいに嫌だから、何度も 決め方や防衛局長の立場や考え方などを聞いているにもかかわらず、です。
交渉時間の予定は30分で、実際は50分も話し合いをしたのですが、話し合いは平行線をたどったまま。私たち住民の懸念が払しょくされることはありませんでした。とはいえ、うりずんの会の国会議員さん4名全員のお力添えは、大変心強かったです。