やんばる東村　高江の現状

今朝の新報によれば、オスプレイ12機を積んだ輸送船グリーン・リッジ(Green Ridge)号がサンディエゴを出航、7日にはハワイに到着予定だそうです。頼りになるリムピースがチェックしてくれています（輸送船の写真付き）。反対しているのに無理矢理に持ち込む、民間会社を巻き込む、なんて、年末のオキボ県庁騒動を思い出します。

さて。もうこの期に及んで反対を表明しないのは、受け入れ表明も同然、ということで、現段階で沖縄では全市町村自治体、県議会、県知事もみんなオスプレイの配備反対を明言しています。

でも、どうして、高江の着陸帯工事には反対しないのでしょうか。配備に反対しても、訓練施設の受け入れ準備はOKとは、どういうことでしょう。この期に及んで、反対しない理由を明らかにしないのは、日本政府が沖縄に対してやっているのと同じことを、沖縄県は高江に対してやっているのだと言えるでしょう。

マスメディアやジャーナリストの取材はどうして、「高江のオスプレイパッド建設にはなぜ反対しないのか」と、踏み込んで尋ねないのでしょうか。
現在、オスプレイ配備を目的に新設されようとしている施設は、ほかでもない高江の「ヘリパッド」つまり「オスプレイパッド」です。

高江は工事再開の7月に入りました。再び、座り込みの現場は緊張を強いられています。こんな夏の迎え方ももう6年目になりました。

国会議員はいったい何をやっているのか。
･･･と思ったら。この方も「批判」しているそうです。おやおや。
でも注意深く読まなければいけません。「先送りを求めることができなかったことを批判した」そうです。配備に反対はしてない。

6月30日の記事も探してみました。「カリフォルニアまで行ってオスプレイに乗ってきた俺が駄目だと言っているんだから」「政府専用機をオスプレイに」との言が紹介されていました。あれあれ。でも、これも「通報の先送りを求めた」が、ということで、配備は駄目だとは言ってない。

オスプレイに試乗したときのことは、ご自身のサイトで紹介されています。
MV-22オスプレイ視察・試乗報告（ミキオの瓦版）2012年1月24日。（報告書はPDFでもアップされていました）。

オスプレイについては、安全性や騒音といった問題についてさまざまな情報が飛び交っています。しかしながら、今回実際に試乗してみて、少なくとも、現行の機種と比較して性能面では明らかに向上していますし、安全性や騒音についても十分問題ないレベルにあるとの印象を持ちました。今後は、今回の経験を県民や国民に直接伝えることによって彼らの疑問や不安に応えていくとともに、必要な問題提起をしていきたいと思います。また、私は、オスプレイが沖縄に配備される前に、本土で運用してみることや、総理大臣や防衛大臣が自ら試乗して安全性を証明するなどの様々な取組みを政府に求めていきたいと思います。

どの飛行機でも安全性の問題はありますので、それを考慮に入れた上で、どのようにして危険性を軽減していくかを考えるのが、政治家が行うべき仕事ではないかと考えています。オスプレイについては、既に配備が決まっている以上、どのような運用を行うかといった点で交渉していくのが、政治家に与えられた役割ではないかと考えます。

沢山の専門家が客観的な立場から幾多の危険性を指摘しています。じっさいに何度も墜落して、そして命を落とした人々がいます。配備ありきの製造元の「安全」という説明のほうを鵜呑みにする政治家は、いったい誰を代表しているのでしょう。

先送りは求めていません。「先送り」の議論をしている間にも、高江では工事が強行されています。

高江の工事にも、どうか反対して下さい。
どうして反対しないのか、説明して下さい。