今日も高江では座り込みが続いています。引き続きご支援ご協力を、どうぞよろしくお願いします。詳しくは以下をDLしてご利用下さい。
Voice of Takae(2008年6月版/242KB):住民の会発行のパンフレットです。
高江ってどこ?行き方&ガイドMAP(116KB):初めての方はこちらをどうぞ。
裁判についての状況など情報を追加しました。(498KB):こちらもどうぞ。
Voice of Takae (English ver.)(900KB):Voice of Takae英語版です。(NEW! on Oct. 25, 2010)
「やんばるの森にヘリパッドはいらない」(WWFジャパン共同発行)
No Military Helipads in Yanbaru Forest(WWFジャパン共同発行英語版)
那覇ブロッコリー制作パンフレット(336KB B5裏表に印刷して三つ折りでご利用下さい)
●高江は遠いけど抗議や要請で支援できるというばあいの宛先。
1)内閣、防衛省、防衛局に抗議をお願いします。
 *沖縄防衛局 098-921-8131  *防衛省03-5366-3111  *内閣官房 03-5253-2111
2)県知事、東村村長に工事即時中止・建設反対表明を要請して下さい。
 *沖縄県知事公室 TEL:098-866-2460 FAX:098-869-8979
 *東村役場 TEL:0980-43-2201 FAX:0980-43-2457
3)あなたの応援している、沖縄県議会と市町村の議員・政党に工事即時中止・建設反対決議を採択するよう申し入れてください。
4)全国のあなたの市町村で、反対決議を採択するよう働きかけて下さい。

2010年05月27日

第2回口頭弁論「生活・環境破壊について」

つづいて、現在も訓練場によって引き起こされ、将来のヘリパッド建設で想定される生活・環境破壊について述べた箇所の要旨が、代理人弁護団のひとり、松本啓太弁護士によって紹介されました。


第1 本件建設計画によって生ずる生活破壊について
 1 まずは,本件建設計画によりヘリ墜落の危険性が飛躍的に高まるということです。本件建設計画では,高江集落が6か所のヘリパッドに取り囲まれてしまうため,ヘリコプターが,高江集落全体を縦横無尽に飛ぶことが予測されます。
現在でも,高江住民がヘリの操縦者と目が合うほどの低い位置で低空飛行や低空旋回が行われていますが,これらの訓練が高江集落の上空に集中して行われることになり,高江住民は,ヘリ墜落の危険性と隣り合わせの生活を強いられることになるのです。
沖縄の本土復帰(1972年)後に限定しても,沖縄県内では,459件の航空機事故が発生しており,中でも,ヘリコプターの墜落事故は多数発生しています。
 2004年8月13日,海兵隊のヘリコプターが人口密集地域に位置する沖縄国際大学に墜落したことは記憶に新しいものです。
また,近い将来配備される予定のオスプレイは,墜落事故が相次いだいわく付きの機種です。

 2 騒音や低周波音の被害ついて
(1)騒音被害
米軍飛行場からの航空機騒音が周辺住民の生活や健康に多大な悪影響を与えていることは,よく知られた事実であり,嘉手納飛行場および普天間飛行場では,騒音被害について受忍限度を超える違法なものであると判断され,損害賠償が認められています。
航空機騒音は,会話妨害などの生活妨害だけでなく,様々な健康被害を引き起こします。
また,航空機騒音は,墜落の強い恐怖や不安を周辺住民に与えており,その精神的負担も重大です。

(2)低周波音による被害
沖縄県の調査等によれば,ヘリコプターがまき散らす音は,騒音以上に低周波音の音圧が高く,低周波音は騒音と比べて室内でも軽減されないことが明らかとなっており,低周波音による被害としては,頭痛,不眠,イライラ等が知られています。

(3)現在の被害
現在の高江における騒音とその時間帯については,北部訓練場では,極度の低空飛行に加え,地形を利用して音の反射を最小限にするなど,ヘリコプターの音の広がりを最小限に抑える訓練がなされていることから,ヘリコプターが極めて至近距離に到達して初めて爆音が聞こえるため,心理的な衝撃の度合いも大きくなっており,時間帯については,午後10時過ぎに騒音が聞こえる場合も多く,しかも無灯火で飛行している場合も多いという特徴があります。

 3 居住地のすぐ近くで訓練が行われることの恐怖について
高江では,県道70号を挟んで住宅街と北部訓練場があり,住民の居住している地域に兵士が出没したこともこれまでに度々ありました
最近も,2010年4月に,高江の北部訓練場近くの県道70号線において,銃を携帯した約20名の米兵が行進し,その後,訓練場からヘリで飛び立ったということが報道されたばかりです。
このような光景を目撃した住民は,恐怖を感じるだけではなく,住民が事件に巻き込まれて生命・身体に対する侵害が生じるおそれもあるのです。

 4 まとめ
高江の住民は,これまでも,米軍機がまき散らす騒音に曝露され,また,低空を飛行する米軍機の墜落の恐怖を感じながらの生活を余儀なくされてきましたが,本件事業は,あたかも高江集落を取り囲むように新たなヘリパッドを建設して,米軍の演習のために提供しようというものであり,高江の住民にとっては,本件事業が完了してしまえば,これまで以上の騒音被害や危険などに曝されることになるのです。

第2 ヘリパッド建設による環境破壊と原告による環境影響評価条例違反
 1 やんばるの自然環境
(1)ヘリパッド建設計画の予定地は,沖縄島北部の「やんばる」(山原)と呼ばれる地域に位置します。やんばるには,多くの固有種が分布生息しており,その種の多様性,希少性という点で世界的に有名であり,「東洋のガラパゴス」とも呼ばれています。
また,やんばるは雨の多い地域であり,やんばるの自然林が,県民の水瓶,生活用水の供給源として極めて重要な機能を果たしてきました。
こうしたやんばるの自然は,北部訓練場における演習を始めとして破壊が進んでおり,危機的状況にあります。

 2 生物多様性保全の意義
(1)生物多様性とは,「すべての生物の間の変異性をいうものとし,種内の多様性,種間の多様性及び生態系の多様性を含む」とされ,人間の生存,発展等に直接多大な貢献をしているのです。
(2)このような認識のもと,生物多様性の保全と持続可能な利用を目的とする国家戦略または国家計画の作成,実行を義務づけた生物多様性条約が採択され,日本も批准しました。
(3)わが国でも,生物多様性条約の批准を受け,2010年3月にはその最新版である「生物多様性国家戦略2010」が閣議決定され,その中で,やんばるの海と森の保全についても,世界自然遺産としての価値の分析評価を行うとともに保護区の設定拡充などに地域と連携を図りながら取り組むと言及がなされています。
2010年10月に名古屋で予定されている生物多様性条約第10回締約国会議の議長国として,わが国は,やんばるの貴重な生態系をどう守っていくかということが国際的に問われているのであり,上記の国家戦略を画餅に終わらせない努力が求められているのです。

 4 北部訓練場におけるこれまでの環境破壊
(1)枯れ葉剤の使用
2007年7月ころ,米軍が,1960年代のベトナム戦争当時,北部訓練場において猛毒のダイオキシンを含む枯れ葉剤を散布していたことが明らかになり,北部訓練場の周辺の山では,体が溶けたような奇形の両生類・は虫類が発見されています
(2)ダムの汚染,鉛による土壌汚染
北部訓練場内には,4つのダムがあり,現在,沖縄本島の生活用水の60%。を賄っています。
現在,公式な見解としては,各ダムの貯水池での訓練は実施されていないこととされていますが,2006年から2007年にかけて,いずれも東村内のダムで,相次いで米軍の弾薬類が発見されたことからすれば,北部訓練場において実弾射撃訓練が行われており,鉛による土壌汚染が進んでいることは明らかです。

 5 ヘリパッド建設によって予想される環境破壊
(1)高江の自然環境
高江のヘリパッド建設予定地域及びその周辺地域は,やんばるの森の中でも,特に常緑広葉樹林がまとまって残る自然度の高い極めて貴重な地域です。
(2)貴重動植物の生息域が脅かされること
ヘリパッド建設により,清流にしか生息できない生物はもはや生息できなくなることが予想されます。
その他,森が切り開かれることで生態系が破壊され,多くの種が絶滅することも予想されています。
(3)赤土の流出
また,ヘリパッド建設の工事,およびその後の演習に伴い,特に集中豪雨や台風の時期を中心として,赤土の流出による水質の汚染が懸念されています。これらは,ダムを含む,水域に対しても過大な影響を与えるものであるにもかかわらず,十分な対策は取られていないのが現状です。
(4)演習の激化による環境の破壊
日米地位協定第3条により,北部訓練場の管理権はすべて米軍に委ねられており,日本の環境関係法規の適用が全くなされていないため,米軍の訓練によって,明らかになっただけでも先に述べたような環境汚染が起こり,放置される事態が生じていますが,このような環境破壊は,高江にヘリパッドが集中的に建設され,訓練の密度が濃く激化するにともない,深刻化するおそれが大きいといえます。

(5)まとめ
以上のとおり,本件ヘリパッド建設は,世界に誇るべきやんばるの自然を破壊する行為であり,2010年3月に閣議決定された「国家戦略2010」にも反する行為です。
このような自然破壊を押し進めようとする原告の態度は,2010年10月に予定されている生物多様性条約第10回締約国会議(2010年10月・名古屋)の議長国として,恥ずべきものといわざるを得ません。
以上

この記事へのコメント
皆様方のご奮闘に、心より敬意を表するとともに、連帯の想いを送らせていただきます。

東京在住のため「第2回口頭弁論」が気掛かりでしたが、詳細を拝読し理解が深まりました。

和解勧告.....皆様方の“想い”が結集できますように!!

7月2日は、仕事の都合で伺えませんが、7月下旬には再び“座り込み”参加させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
Posted by BUKU at 2010年05月27日 23:37
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